【2025/07/19~20】連休でドライブ兼旅行

全塗装に出していた愛車のセラが1ヶ月半ぶりに戻ってきたので、長距離ドライブを兼ねて今まで行きたかった場所を巡ってきました。

連休を使って行ったのですが、高速道路が混んでいて最悪でした。渋滞していたのは圏央→関越の鶴ヶ島周辺だけだったのですが、全体的に流れが悪く……。

ともかく第一目的地に到着。富山県魚津市の「東山円筒分水」です。

円筒分水とは水を正確に分配するための施設の一つで、農業用水をめぐる争いを治めるために日本中に設置されました。まあ水を分配する手段自体は別にこれ以外にもたくさん存在するわけですが、円筒分水は

  • 小細工がしにくいこと
  • 大量に使う人がいた場合でも他の人が損をしないこと
  • 正確に分配されていることが視覚的に分かりやすいこと

などが評価され、多く設置されたようです。これ以上の詳しい説明はWikipediaにでも譲ります。

ともかく、この東山円筒分水はたくさん存在する円筒分水の一つにすぎないわけですが、ここは「日本で一番美しい円筒分水」などと称されていて、周辺には円筒分水を見学するための駐車場や解説看板なども整備されています。

たしかに美しいですし、水飛沫が涼しくて気持ち良いですし、迫力があります。

技術的・歴史的背景を説明する看板も充実。「先人の卓越した技術と熱意の中で誕生した、農業施設として永久に保存されなければならない技術施設です。」という文言からも、この施設の保全にかかる思いが伝わってきます。

いやあ、利水施設は良いものですね。5分で飽きるかなとか思ってたんですが、余裕で1時間ぐらい滞在してしまいました。私は結構利水施設が好きな方なのですが、その根源には、何かを考えてそこにそれを建てた人がいることへの尊敬と、子供の頃多摩川に流されたという原体験に由来する水への畏怖がある気がします。

続いて引き続き北陸自動車道をひた走り、着いたのはここ、石川県小松市の「日本自動車博物館」。

世界各国の自動車が所狭しと並べられている、日本最大の自動車博物館です。

展示車両を全て紹介していてはキリがないほど収蔵車両が多いので、以下、自分の気に留まった車を厳選して紹介します。

まずはこちら。トヨタのセラという車です。トヨタがバブル時代に作った3ドアクーペです。このようなポップアップドアを採用した日本の市販車はセラが初めてです。いやあ一度見てみたかったんですよね~。この車を見るために日本自動車博物館を訪れたと言っても過言ではないかもしれません。見ることができてよかったです。

AZ-1。セラと同じくポップアップドアを採用しているマツダの軽スポーツカーです。

言わずと知れた名車、トヨタ2000GT。左が前期型、右が後期型。ちなみに私は前期型の方が好きです。私、中学生ぐらいの頃に2000GTが好きすぎて2000GTの絵ばっか描いていた時期があります。

トヨタスポーツ800・通称ヨタハチ。個人的にはヨタハチも大好きなんですが、やっぱりこれぐらい古い車を実際に自分で維持するとなると厳しいですよね~。ちょっと前に東名のSAで休憩していた時、隣にヨタハチが停まってきたことがありますが、その個体はかなりくたびれていて、維持に苦労している様子が伝わってきました。旧車を維持している方々には尊敬しかありません。

くろがね四起。国産初の四輪駆動機構を備えた軍用車で、道路整備状況の悪い戦地で圧倒的に優れた走破性を見せたそうです。この車両の開発の経験が、後のランドクルーザーなどに繋がっていったとか。こちらの個体は後期型トラックタイプです。

フォルクスワーゲン・タイプ1。細部が異なる4台が展示されています。すごい。

スーパーカブ。お世話になっております。

アルシオーネSVX。セラとサイドウインドウの形状が似ていてちょっと親近感。というかこいつ、ここに来るまでの道中、関越自動車道で走っているの見ましたよ。

富士自動車・フジキャビン。この独特な形が良いですよね。操作性が非常に悪かったらしく、生産台数は85台とお世辞にも成功したとは言い難い結果に終わったようですが、FRP製の腐食しにくい車体が功を奏してそれなりの台数が良好な状態で保存されているらしいです。

住江製作所・フライングフェザー。廉価な自動車として徹底的に無駄を削ぎ落した設計となっており、なんとタイヤはバイクのものを使用しています。しかしあまりにもミニマムな設計が祟り、こちらも商業的失敗に終わったようです。

デロリアンに遭遇。タイムマシンとして有名ですが、車として見てもステンレス外板がかっこいい。

S660。こいつもう博物館入りするような車なんですか……。私、発売された当時のこと覚えてますよ。

いすゞのピアッツァ。私ピアッツァ結構好きなんですよ~。そういえば、大学の近所に大量のピアッツァが停まっているお宅がありまして、いいなあなんて思いながら見ていました。

リアの丸みを帯びた形状も良いですよね。いすゞさん、またこういう車作りませんか?

中国の高級車・紅旗(ホンチー)。日本でいうセンチュリーみたいなポジションの車で、主に政府高官や共産党幹部、国賓などの要人輸送用の車です。

以上、ざっくりとダイジェストでお伝えしました。収蔵車両が多すぎて、多分この場では1%も語りきれなかったと思うので、気になった方はぜひ実際に足を運んでみることをお勧めします。

続いて宿泊地の彦根に移動。

彦根に着いたところで、近江鉄道の車庫を見学。

この前甲種輸送されてきた、西武2000系改め近江鉄道200形が居ました。7月から運転開始とのことでしたが、今回は動く気配なしでした。

220形ってまだ生きていたんですねえ。西武の電車を継ぎ接ぎして作ったやべーやつです。

車庫の中にはもう1編成の200形が居ました。

これにて1日目の行程は終了です。

2日目。200形が動いていたら撮ろうと思っていたのですが、今回は動かなそうでしたので、三重県側に抜けて三岐鉄道を撮ることにします。

なんか崩れたところを全部コンクリで固めている工事現場がありました。すげえ。

それにしても天気死んでますね~。雨まで降ってきました。残念。

ともかく、撮影地に到着。三重県在住のオタクと合流して撮影開始。

撮影地に向かう途中に来ちゃったやつ。新型貨車が付いてました。

805F。切り位置おかしくて箱が入っちゃいました。前照灯と急行灯までついています。天気さえよければ良かったんですけどね~~~~~。

なんか貨物。

JR東海211系改め三岐鉄道5000系。営業運転に入っている姿を撮るのは初めて。かっこいいですね。まるで最初からこの色だったかのような馴染み具合。

折り返しの805F。本来なら順光でしたが……。背景に見えるはずの藤原岳もすっかり雲の中です。

赤電803F。

5000系折り返し。

これを撮って解散したあとは普通に新東名で帰りました。

いや~しかし高速料金がアホみたいにかかった旅行でした。しかも3連休の休日割引は適用外という……。まあドライブは楽しかったのでオッケーです。

Kasumi

投稿者: Kasumi

東京都青梅市在住。鉄道マニア。

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