【2025/10/11】セラオーナーズミーティング2025に参加してきました【トヨタ博物館】

トヨタ・セラという車があります。私の愛車です。

まあセラがどういう車かはWikipediaなり何なりを見ていただければよいと思いますが、今年で生産開始から35周年を迎えた、旧車の部類に入ってしまう車です。

そんなセラの35周年を記念する大規模なオーナーズミーティングが、2025年10月11日にトヨタ博物館にて開催されました。

今回は、このミーティングの様子を書き記してまいります。

【おことわり】
本ブログでは通常の場合、車の写真にはナンバープレートの文字を消す加工を施していますが、今回は台数が多いため、この加工を省略させていただきます。ご了承ください。もしナンバープレートが写っていてはまずいという方がいらっしゃいましたら、個別にご連絡をお願いします。

ということで、朝9時半頃、トヨタ博物館に到着。

10時開場なのでちょっと早く着きすぎですが、もう既に何台か到着していました。

生憎、天気は雨が降ったり止んだりといった具合です。台風が来てますし、しょうがないですね。

この時点で既に普段は絶対に一堂に会することのない台数のセラが停まっていますが、まだまだこれは序の口です。これからどんどん入ってきます。

駐車場の横あたりには、会場となったトヨタ博物館のご厚意で、セラのプロトタイプとなったコンセプトカー「AXV-Ⅱ」が収蔵庫から出されておりました。

セラのプロトタイプとなったコンセプトカー「AXV-Ⅱ」

いわばセラのご先祖様とも言うべき存在です。こうして見ると、セラと同じ点、異なる点がよくわかって面白いです。

リアは結構プリケツです。セラとは形状がかなり違いますが、コンセプトカーを作った時点からセラの市販開始までの期間で若者のトレンドが変わったとかで、デザインが大胆に変更されたようです。トヨタのマーケティング力はすごいですね……。

それにしてもトヨタ博物館さん、会場を貸していただいたのみならずAXV-Ⅱまで出していただいて、こんなにサービス満点で良いんですか?俺たち30年前の車を必死こいて維持している異常者集団なんで、どんなにサービスしたところでトヨタの利益には一切寄与しませんよ。と、勝手に申し訳なくなりました。

さて、その後も続々とセラが集まってきます。世にも珍しいセラの渋滞が発生。

運営の誘導により、車体色ごとに整列します。

タイヤの位置を線にぴったり合わせるため、何度でも何度でも切り返してキッチリ整列するように駐車しました。私の駐車がヘタクソすぎて、誘導の方には大変ご迷惑をおかけしました……。

この後は参加受付が始まり、参加記念品の車検証入れを受け取りました。

いやあ、記念品ありとは聞いていましたが、まさかこんなに素晴らしいものをいただけるとは思いませんでした。これめっちゃくちゃカッコ良くないですか?もうとても気に入ってしまいまして、さっそく使わせていただいています。ところで、車検証を出す時って、一般的には車検の時と事故の時ぐらいなんですよね。事故って車検証出すって時に車検証入れがこれってなると、かなり情けない顔をすることになってしまいそうです。そういうことにだけはならないようにしないといけないですね。

さて、いよいよ殆ど全ての車両が到着し、開会。

さっそく写真撮影を行うため、全車両の左ドアを開けることに。

いやあ、壮観。皆さんちゃんとメンテナンスされていて、ちゃんとダンパーが生きているのがすごい。これは現在でも新品のダンパーを供給してくださっているにわとり商店様のお陰でもあります。本当に有難い。

オーナーを含めた記念撮影を行った後、自由撮影タイムになりました。

全体像。圧巻の光景。苦労して整列した成果が出ています。その台数、総勢59台!

横から。美しい……

ドアが奥まで無限に並んでいるのが幾何学的で美しい。

フェンダーミラーで様子がおかしいセラの右隣にいるのが私のセラです。この車に乗っていて自分の車がどれだかわからなくなりそうになったのは初めてです。

この後は、トヨタ博物館内の会議室的な場所に移動して昼食を摂りつつ、セラの開発に関する資料の紹介や、にわとり商店の店主様によるセラを長く維持するための講義などがありました。

司会者による「にわとり商店を利用したことがある人~?」との呼びかけには、私を含めてほぼ全員が挙手。これには流石に店主さんも驚かれていた様子。

この講義によると、これまで35年乗れたということは、あと35年乗れるということらしいです。これ「ゴットの推定」ってやつですね。

ともかく、今のうちに整備しておけば意外と何とかなりそうということがわかりました。エンジンマウントとかサスペンションとか、今のうちに交換しておきたいですね~。

この後はじゃんけんによるプレゼント交換会が行われました。

私、普段はじゃんけん激弱なんですけど、何故か今回は珍しく勝ちました。本番に強いタイプなんでしょうかね。ゲットしたものはこちら。

セラのピラー用エンブレムです。磨くなりなんなりして自車に装着しましょうかね。

この後は自由行動。セラを撮影したり、セラオーナーの皆様と会話して情報交換したりしました。とても有意義な時間でしたね~。

子孫を見守るご先祖様

あと、驚きなんですけど、同じ青梅市出身の方がいらっしゃったんですよ!「普段は買い物ぐらいにしか使わない」とおっしゃっておりましたが、かなり手を入れてあるセラにお乗りでした。

この後、トヨタ博物館に収蔵されている車両を他所で開催されるイベントに貸し出すための搬出があるとのことで、そちらの作業も見学することができました。

トヨタ2000GTやレクサスLFAなどの名車たちが次々と自走でトラックに積まれてゆきました。トヨタ博物館に収蔵されている車両は全て動態保存なので、自走できて当然と言えば当然ですが、恐ろしく古く貴重な車が当たり前のように自走している光景は貴重ですね。

LFAが出てきた時には大歓声が上がりました。

個人的に2000GTがかなり好きなのですが、自走している2000GTは初めて見ました。ちなみに自走するLFAは何故か2022年に香川の高松築港駅前で見たことがあります。あの時は同行者も車好きだったので2人で大騒ぎしましたね。

さて、この作業中、収蔵庫の中に見覚えのありすぎる車が居るのが見えました。

博物館収蔵車両だけのことはあって、さすがに綺麗ですね!集まったセラオーナー全員「出せ」「ライトよこせ」とか言ってました。

さて、そうこうしている間にイベントの終了時刻が近付いています。AXV-Ⅱがトヨタ博物館の職員さんによる手押しで収蔵庫へと戻っていきました。

一般来場者の方の車で、AZ-1がいらっしゃいました。セラと並んで貴重なガルウィングドアの国産車です。

正確には、AZ-1のドアが本当の「ガルウィングドア」、セラのは「バタフライドア」で、両者をまとめて言いたい場合は「ポップアップドア」が適切です。もっとも、トヨタ公式はセラのドアについても「ガルウィング」って呼んでますから、どうでもいい話ですけどね。

あと、私のセラ、ずっと給油口のフタを開けるためのバネが壊れていて、かなり困っていたのですが、今回フォロワーさんが手作りのバネを作ってくださいまして、それも受け取ってきました。本当にありがとうございました。

純正品の在庫を問い合わせてはみたのですが、当然のごとく廃盤で、途方に暮れていたんですよね。

このパーツ、かなり小さいですが縁の下の力持ち的な存在で、壊れると非常に不便なんですよ。簡単に言うと、運転席にあるレバーを引いても給油口が開かなくなります。あのレバーが行うのはあくまでも「引いている間に蓋のロックを解除する」だけでして、実際に蓋が開くのはロックが外れた時にこのバネが蓋を押し開けるからなんです。

では、このバネが壊れている場合にどのように給油するかと言いますと、給油口レバーを引きっぱなしにした状態で蓋を手でこじ開ける以外にありません。2人以上で乗っている場合は同乗者にレバーを引いてもらえばよいのですが、1人の時は困ります。

幸いにもセラの給油口レバーは床にありますので、1人で給油する場合はレバーの下に物を挟んでレバー引きっ放し状態を作っていました。ちなみに、本当に要らん情報だとは思いますが、ここに挟む物として「ケロリン」の空箱がシンデレラフィットでした。

しかしこれからはこんな涙ぐましい給油ともおさらばで、かなり楽に給油することができるようになります。本当に有難いです。助かりました。

自分は他車用の既製品スプリングを加工して流用することしか頭になく、実際に何個か取り寄せもしましたが、セラに取り付けられなくて頭を抱えるのを繰り返しておりました。そんな中、車体への取付を行う部分まで金属加工で実現するというのは自分の発想にはなく、あまりにも目から鱗でした。このスプリングを作ってくださった方に限らずセラオーナーは皆さん本当に優しくて、感謝しかないです。

旧車はこういうことすら困るので大変です。でもまあ、先程「あと35年乗れる」と聞いたばかりですし、こうした工夫でなんとか乗り切って見せますよ。

あっという間に16時となり、この日のトヨタ博物館での集まりはお開きとなりました。

大変充実の1日になりました。何人もの方々と連絡先を交換しましたし、貴重な情報などもたっぷり仕入れることができました。

セラが好きでミーティングの噂を聞いて駆けつけてきた台湾の方や、日本国籍を取得してセラに乗っている海外出身の方などともお話をさせていただき、海外でのセラ事情についても軽く知ることができ、セラの魅力の前には国の違いなんて関係ないということもよくわかりました。

運営の皆様をはじめ、セラオーナーの皆様、本当にありがとうございました!また何かのご縁がありましたら、その時はよろしくお願いします!

最後に、トヨタ博物館の皆様、こんな異常者集団に場所を貸していただいたのみならず、様々なサービスをしていただきまして、本当にありがとうございました。

Kasumi

投稿者: Kasumi

東京都青梅市在住。鉄道マニア。

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