私は学生時代、とにかく金を節約したかったので、都心に出る際には必ずJR青梅線+中央線ではなく西武拝島線+新宿線を使っていました。「西武東京メトロパス」を使うと、西武線往復が割引・地下鉄が乗り放題になるのでかなりお得なのです。で、都心に行こうと拝島駅のホームに降り立つと、旧2000の2連と新2000の8連を併結した10両編成の急行西武新宿行が、ドア3/4閉で待ち構えているわけです。これが私の解釈の新宿線系統の姿なんですけど(だいぶ偏っているのは認めます)、度重なる40000系の増備によって、そんな姿も過去のものとなりつつあります。
実は、最近の土休日の西武新宿線は、優等運用に2000系が殆ど入らなくなってしまっています。西武線アプリを開くと、2000系登板率の低さにただただ驚きを禁じえません。
ただし平日には、朝ラッシュを中心に、今でも10両編成の2000系が元気に優等運用で走り回っています。というわけで、せっかくの平日休み、天気も良かったので2000系を撮影することにしました。
もちろん、私は今まで何度も2000系を撮影したことがあります。ただ、学生時代は金がなさすぎたので、キットレンズを使って撮っていました。今メインで使っているレンズを買ったのは今年の3月末で、このレンズで冬光線の2000系を撮ったことはありません。そしてこれは持論ですが、2000系の写真は冬光線を側面にいっぱいに浴びて半面光気味になっているのが一番かっこいいと思うのです。
ということで、今回は「今のレンズで冬光線の2000系急行を写真に収めること」を主たる目的として出かけることにしました。
前日まではかなりテンションが上がっていたのですが、前日の暴食が祟り、当日の朝は死ぬほど胃もたれしていました。行く気力も全然湧きません。それでも、この良い天気で何もせず1日を終えるのは流石に後悔するぞと自分に言い聞かせ、やる気の出ない身体に鞭打って自宅を這い出ました。
出鼻をくじかれて(自滅ですが)グダグダした結果、当初の予定より1時間ほど遅れて撮影地に到着。その頃には朝ラッシュもほぼほぼ終わっており、撮りたかった列車も何本かは既に入庫してしまっていました。
まあ気を取り直して撮影します。
同じ10連の2000系ですが、新宿方から8+2の組成と2+8の組成、2種類を撮影できてご満悦。どちらに付属編成が付くかが厳密でない、いかにも新宿線らしい光景です。(古い本に「新宿線の前パンは逆組成だ」みたいなことが書いてあったんですけど、どう考えてもそんなことはないですよね)
新2000系の2045Fのケツに旧2000系の2419Fをつけた6+2の8両編成も撮影できました。本当にかっこいい。
朝日を浴びる6000系もなかなかかっこいいですね。6101Fが更新されてから準急に入っている姿は初めて撮った気がします。
6103Fも撮れました。
続いて、今や2連3本しか残っていない旧2000系を先頭とする10両編成を撮影したいと考えまして、ちょうど光線の状況と列車の時間がぴったり噛み合ってくれたので、定番撮影地の新所沢4号踏切へ。
いきなり白い顔の6000系がお出迎えしてくれました。
この撮影地で白い顔の6000系を撮るのは初めてですね。うーん、撮影地そのものは定番中の定番であるだけに、ここに6104Fがいる違和感がすごい……。
考えてみれば、白い顔の6000系が新宿線に転入(出戻り)するようになってからもう半年以上経つんですよね。違和感は未だに拭えませんが、本当に新宿線も6000系の牙城になったと感じます。この調子でアルミ車も転属してきたら喜びます。
お目当ての2000系急行も撮影。
やや切り位置をミスりはしましたが、まあいいか。
旧2000系の中でも最古参の2409F先頭の編成ですから、もっと人が集まるものと身構えていましたが、同業者は7人程度でした。
やはりこの撮影地は冬光線が映えますね。冬の日差しを浴びる2000系は本当にとてもかっこいいです。(語彙力壊滅)
この撮影地には何年も何年も足を運んでいますが、初めてキットレンズ以外のレンズで冬光線の2000系を撮影することができ、とりあえずは満足です。このレンズは、解像が良いのはもちろんのこと、とても明るく写るので、本当に重宝してます。
ということで、「今のレンズで冬光線の2000系急行を写真に収めること」という主目的は達成しました。2000系がものすごい勢い(個人の感想です)で数を減らしている昨今ですが、来年も同じような写真を撮ることができるでしょうか。どう転んでも後悔のないように、今のうちに撮れるだけ撮っておこうと思います。